闇の中で揺らぐ気配に目を覚ました。
「……っん」
 苦し気な呻きに声をかけようと口を開き、慌てて閉ざす。
「や…千鶴ちゃ……っ」
 井上さんの言葉の響きに、血液の温度が上がる。
(な、何の夢を……!?)
 身を起こすこともできずに俯伏せる。
 硬く目を閉じても、耳朶を打つ悩まし気な声。
 荒い呼吸の合間に呼ばれる彼女の名に、脳が沸騰しそうになる。
「ダメ…ってば……千鶴ちゃ……あんっ」
 耐え切れず、井上さんを起こそうと決意した時、ひときわ大きな声で
彼女が叫ぶように言った。

「千鶴ちゃん! それは白熊じゃなくて、幻の珍獣ホワイトパンダよ!!
撃っちゃダメぇっ!」

(本 当 に 何 の 夢 を み て る ん だ !?)

 


ホント、おまけなんで勘弁してください。
ごめんなさい、もうしません。